『レッドタートル ある島の物語』を DVD で観た。
監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット。
日本、フランス、ベルギーの3カ国をまたいで製作され、
スタジオジブリも深く関わっている作品だ。
ある男が無人島に遭難するところから話がはじまる。
島の中で経験するさまざまな出来事、危険など、
まるで自分もそこにいて、
一緒に体験しているかのように錯覚してしまう。
餓えの苦しみや、孤独に押しつぶされそうになる描写など
思わず観ているこちらも苦しくなる。
DVD を子どもが寝静まった夜に観ていたのだが、
途中で子どもが起きてしまったりして、
断片的にしか見れなかった。
また同じところ繰り返し見たりなどしていた。
繰り返し見ているときに感じたのだが、
これは、何度も観るような映画じゃないなと思った。
悪い意味ではなく。
映画を通して、この男性のある人生の一場面を体験する。
何度も何度も繰り返し見て「楽しむ」映画ではなくて、
いっしょに「経験」する映画なんだなと思った。
こういう映画は、最近の映画ではあまり観たことがなかったので、
新鮮な気持ちだった。